活版印刷と相性の良いおすすめの用紙8選

活版と相性の良い用紙

  • ここ数年で盛り上がり(リバイバル?)をみせている活版印刷。しかし、まだまだオフセット印刷に比べて、情報が足りてないと思いませんか?

ひょっとして『次の名刺は活版印刷でいきたいんだけど…』とクライアントに言われ、(ヤバい!活版印刷の知識が全然ない!)と焦ってるデザイナーさん、今このページをご覧になってたりしません?(笑)

ご安心ください。現役の印刷会社営業マンの私が「活版印刷と相性の良い用紙」をご紹介させていただきます。普段からさまざまなお客様の相談に乗り、ご満足いただけておりますので、あながちハズしてはいないと思います。なので、お時間が許す限り見ていただいて参考になれば幸いです。

活版印刷に合う用紙を選ぶ3つのポイント

ざっくりまとめると下記の3点が活版印刷と相性の良い用紙選びのポイントになります。

  1. 紙が厚すぎないこと
  2. 発色が良いか
  3. 凹みやすいか(重要!)

紙が厚すぎないこと(名刺に限り)

あれ?活版印刷って凹凸をつけるから、厚ければ凹みが深くなっていいんじゃないの?と思いますよね。

間違いではありません。しかし、度が過ぎると名刺が出来上がった後に

「名刺ケースに3枚しか入らないじゃん!!」

なんてことになってしまう場合も…

昔、担当したお客様が「どうしても厚い紙でないと嫌だ」とおっしゃり、ご希望どおりに1㎜ぐらいの厚みの用紙で名刺を発注いたしました。そして、仕上がった名刺を確認すると(これメンコじゃん…)と思うほど、ずっしりと分厚いものになってました。納品時にお客様は喜んでおられましたが、リピート注文の際に「今回は厚みを抑えた用紙で頼むわ…」と後悔しておられました。

この話は大げさですが、『活版印刷だから厚い紙でいいでしょ』となりがちなので注意してくださいね!

ハガキや招待状であれば、厚い用紙を使えば存在感・モノ感がしっかりとでて、非常に効果的です!

発色が良いか

活版印刷はオフセット印刷に比べると、アナログな印刷です。そのため、用紙の質がインキの乗り具合にダイレクトに反映されてしまいます。

インキのりの悪い用紙を選んでしまうと、あまり大きくないベタでもかすれが出てしまうこともよくあります。(かすれがあった方が活版印刷らしいとの意見もあるので、一概にダメとも言い切れませんが)

凹みやすいか

最も重要な要素ですね!先ほど”紙は厚ければ凹凸がしっかりついて良い”と言いましたが、紙質によっては普通の名刺ぐらいの厚みでも凹凸をしっかり感じられるんです。

活版印刷によく使われているコットン紙は、繊維の密度が低いため、凹みが出やすく裏面への影響が出にくいです。逆にボール紙やアートポスト紙などの繊維の密度が高いものは、凹みをつけた分、反動で裏面に凸が出やすいです。

活版印刷と相性の良い用紙

特Aクッション

活版印刷で紙に迷ったらとりあえずコレをオススメしてます。相性がめちゃくちゃ良い。

  • 厚みが0.6/0.8/1㎜と凹凸をしっかりだせる厚み
  • 扱っているネット印刷会社が多い
  • コットン紙がもつ独特の心地いい手触り

クレーンレトラ

アメリカの企業である、クレーン社(crane&co)が生産しているコットン紙です。ホワイトハウスのオフィシャルペーパーであり、由緒ある格式高い紙。

  • 特Aクッション並みの程良い厚み
  • ホワイトハウスのオフィシャルペーパーというパワーワードは、お客さんとの会話のネタにも良い
  • その分、ちょっと値段が高い

グムンドコットン

こちらはドイツの老舗製紙企業である、グムンド社(GMUND)が生産しているコットン紙。アカデミー賞の受賞者の名前が記されている通称「オスカーペーパー」もグムンド社の紙。また、エルメスやBMW、ポルシェなどの一流ブランドもカタログの紙にグムンド社のものを使っています。

  • 活版印刷の発祥の地であるドイツ産の紙なので、凹凸の具合はピカイチ
  • 紙色が5種あり、デザインに合わせた色味を選べる
  • しかし、値段は非常に高い

スノーブル

出典:活版名刺ドットコムTwitter

白色度が高く、ふわっとした手触りのパッケージ用紙。ラフ感があり、コットン紙と似たような質感です。

  • 厚みが7種類と豊富
  • 発色が良く、色が沈みにくい
  • 価格は安め

ハーフエア

コットン紙ほど厚みはないですが、繊維密度が低めの紙なので、クッキリ凹んでくれます。

  • 普通の名刺ぐらいの厚みで扱いやすい
  • 紙の表面が毛羽立っているので、ベタ印刷がかすれやすい
  • 凹みを強めにつけても、裏面に影響が出にくい

アラベール

繊細な風合いで白色度の高い紙です。控えめに入ったエンボスが気品ある雰囲気を醸しだしており、結婚式などの招待状にオススメ。

  • ハーフエアと同様に扱いやすい厚み
  • 発色が良く、オフセット印刷との組み合わせも十分可能
  • ハーフエアに比べると、凹みの影響が裏面にすこし出やすい

越前和紙(人間国宝和紙)

活版印刷サイトの黒林堂さんが提供している耳付き(紙端が整えられていない)の越前和紙。見せてもらったことがあるのですが、質の高さがはっきりと伝わってくる良い紙でしたね。

  • 耳付きの和紙は、和の雰囲気を出すには最適
  • 和紙ですが、発色は良い方です
  • 凹凸は正直、あまり期待できないです

以上、活版印刷と相性の良い用紙を8つ選んでみました。
印刷自体がシンプルな故に、用紙・デザイン・凹凸の強弱の組み合わせによって、色々な表情を見せてくれるのが活版印刷の楽しいところですね。

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